昭和10年、築地に東京中央卸売市場が開設されるにともない、「松弘」はその一角に 店を構えて、
太平洋戦争中の一時期をのぞき、おもに果物類の仲卸として営業してきました。
昭和41年、小川保男が店を受け継いでからは、料理店用の促成蔬菜や洋菜なども扱うようになり、
老舗割烹や高級料理店、ホテルやレストランなど にお届けしております。さらに平成14年からは岩田浩一が社長に就任し、
新しい時代に対応すべく努めてまいりました。
2018年、築地市場の移転により豊洲市場内の青果棟に場所は移り、設備が一新されました。
近年、産地直送をはじめ流通経路の多様化が進んでおりますが、天候その他の自然条件によって生産量が大きく左右される青果においては、
市場の果たす役割は変わらず大きなものがあります。ことに豊洲の青果市場は、日本一の魚市場が併設されていることから、わが国にかぎらず、
世界中の青果が集まってきてお り、その中で厳選された蔬菜や果物は、従来にもまして価値があると考えています。
どのように時代が変わろうとも、「松弘」は今後とも、選び抜かれた蔬菜や果物をお届けすることを通じて、
わが国の食文化に少しでも貢献していきたいと考えております。 |